イベント

2019.09.06

関Pの仙台イベントレポート(1)

8/31(土曜日)仙台に着くなり、キャストさんたちはテレビにラジオにタウン誌に、とインタビュー取材を三件受けました!以下にご案内。

・KHB東日本放送「突撃!ナマイキTV」 9/6(金) 9:55~11:05
・ラジオ3「あにらぼ」 1回め:9/20(金)13:30~13:58 2回め:10/4(金)13:30~13:58
・「S-Style」 9/25(水)発行号


さて、取材後はイベント会場へ。満員御礼のTOHOシネマズ仙台SCREEN9 にて、キャストの皆さんによる「おジャ魔女どれみ」OPテーマ・「おジャ魔女カーニバル!!」をお客様にも一緒に歌って頂き、イベント開始です!

まずは、9月8日(日)公開予定の「おジャ魔女どれみ お笑い劇場」第12話「通訳」(脚本:大和屋暁)を先行上映しました。

【お笑い劇場上映後】

関P:ゲストの山田さんも大和屋さんも「お笑い劇場」の脚本をお笑い担当として書いてくださっています。
大和屋暁さん(以下:大和屋):このシナリオ打ちのお陰で4回くらいお酒を飲めましたね。
関P:打ち合わせのたびに、小打ち上げをして(笑)
こちらは非常に短いショートムービーで、全部で26本、YouTubeとInstagramで現在も絶賛公開中です。

10月2日に講談社ラノベ文庫から発売予定の「おジャ魔女どれみ20’s」から抜粋をして、キャストの皆さんによる朗読劇を行いました。

関P:「おジャ魔女どれみ20’s」の原稿はつい先日あがったばかりです。イラストはキャラクターコンセプトデザインの馬越嘉彦さん、「MAHO堂」のイラスト、設定はTVシリーズで も美術を担当された行信三さん、ゆきゆきえさんに描いていただきました。 執筆は今回は恋話も作りたい、というコンセプトがありましたので、TVシリーズの脚本を担当された影山由美さんにお願いいたしました。
千葉千恵巳さん(以下:千葉):(今までのラノベシリーズを執筆した)山田さんは恋バナは作れない……?
関P:山田さんは「恋バナは俺苦手なんだよ」とおっしゃっていました(笑)

TVシリーズから厳選した2話を続けて上映しました。

・「おジャ魔女どれみ」第30話「ユウレイに会いたい!」
・「おジャ魔女どれみ#」第40話「春風家にピアノがやってくる!」

関P:改めてゲストを紹介いたします。シリーズ構成をご担当された山田隆司さん。脚本をお書きになる際は栗山緑さんというペンネームをお使いでした。そしてシリーズ通して脚本を担当された大和屋さんです。本日はお二人がそれぞれ脚本を書かれた話数を選んで上映しております。
さて、当時のことをお聞きしたいと思いますが、当時はかなり打ち合わせを重ねましたね。
大和屋:大変でした。当時、新人でしたし。
関P:そうですね。まだ20代の新人でしたので直しも一番多かったと記憶しています。プロットが2~3稿、シナリオが6~7稿重ねることもありました。 山田さんはそこまで改稿することはなかったですよね?

山田隆司さん(以下:山田):当時、40代で一番ノっているときでしたから。
関P:2稿とか3稿で終わっていましたね。
お二人とも改めてご覧になっていかがでしたか?
大和屋:よくできていますね(笑)
関P:笑いとドラマの部分がバランス良くできていましたね。
大和屋:僕は笑いだけでよかったんですけどね。佐藤監督とか五十嵐監督とか、関さんが「いい話にしろ」って言うから(笑)
関P:「どれみ」って冒頭部分出で笑ってもらって、後半でドラマが盛り上がっていく構成が多かったものですから、笑いを得意とする大和屋さんはいつもドラマの部分で監督たちと 「あーでもない、こうでもない」と話し合いが続きましたよね。
大和屋:そのお陰で、いい作品になりましたよね。

関P:今回上映した2回はどちらも演出が五十嵐卓哉さんで、作画監督が馬越嘉彦さん、演出助手が長峯達也さんでしたね。
大和屋:作画陣もすごいですね。
関P:当時はスタッフルームで普通にお仕事されていましたが、今は他の作品でキャラクターデザインや作画監督をされている方々ばかりですから。
山田:今は集められないよね
関P:そうですね。今思うとすごいメンバーでした。
山田:本当にすごいメンバーでした。今見るとシナリオが行き届いています。今の僕には書けないと思う。「春風家にピアノがやってくる!」は映画とつながっている話なんです。
関P:五十嵐監督が作った「映画 おジャ魔女どれみ#(しゃーぷっ)」と対になっているお話ですよね。

大和屋:(どれみのお父さんの上司)株柳さんがかっこよすぎ!
関P:当時の(テレビ局・朝日放送)プロデューサーのお名前をお借りしたんです。
大和屋:キャラクターの名前はスタッフの名前をよく使っていますよね。
関P:はい。ただスタッフの名前をキャラクターに使うのは「どれみ」だけが特別ではなく、昔から「サリーちゃん」とか「アッコちゃん」に出てくる脇役などにスタッフの名前やあ だ名をお借りすることが伝統的にありましたので、「どれみ」でも佐藤監督と相談してスタッフの皆さんの名前をお借りしているんです。

大和屋:関先生もね
関P:ええ、ちょっといい女のキャラクターに自分の名前を使っていますけども。姿は江角マキコさんを参考にしてもらって。
山田:プロデューサー特権だ!(笑)
関P:でも、当時の私をモデルしたデザインも馬越さんが作っていたんですけど、そちらはおんぷちゃんのお母さんに使っておりますので、作業を無駄にはしていないんですよ(笑)

山田:「ユウレイに会いたい!」でも山内信秋くんのお寺の墓石には当時のスタッフの名字が使われているんですよね。
大和屋:そうそう!
山田:あとは、はづきの「マジョリカマジョリカマジョリカ!」がよかったよね。あの後、いっぱい使いました。

関P:ユウレイのシリーズはこの回だけでなく、4回やりましたよね。
山田:毎年シリーズ構成をするときに、8月のこの辺りは大和屋さん、って
関P:他の話は何も決まっていないのに、8月に「大和屋・ユウレイ話」とだけ書いて(笑)
大和屋:ネタが出てこなかったですよ。

一同笑い

山田:「春風家にピアノがやってくる!」に登場するどれみのお父さんに釣り竿をくれた人の名前はスコット・クルーガーなんですが、あれには元ネタがありまして、スコットというのは有名なロッドメーカーで、クルーガーはアメリカのプロアングラーなんですよ。
大和屋:山田さんはフライフィッシングがお上手なんですよね。
関P:ご自分の趣味全開、でシナリオを書いてらっしゃるんです。
大和屋:どれみのお父さんは山田さんそのものに感じましたよ

関P:そう言う大和屋さんだって、「ユウレイに会いたい!」の信秋くんが持ってる竹細工が馬なのはそういうことじゃないですか?
山田:あの頃から未来を見据えていたんだ
大和屋:(笑)今、馬主資格を持っております。

山田:話の中に釣り道具の毛バリも出てくるんですけど、あれを作る描写も大変ですよね。「春風家にピアノがやってくる!」のピアノも演奏してもらってるんでしょう?
関P:はい、音楽の奥慶一先生に弾いてもらって作画の参考にしています。
大和屋:下手くそにやらなくちゃいけないんですよね?
関P:プロの先生が、どれみやぽっぷのレベルに合わせて弾かなければいけないので、「もうちょっと下手に弾いてください」みたいな注文をつけて、何度も録りなおしていました。

山田:矢田くんのトランペットも大変でしたよね。
関P:プロの演奏家だとああいう風に下手には吹けないんですよね。ですから音楽のディレクターが直接吹いたりしていました。「どれみ」はそういう細かいところもこだわって作っていた作品なんです。